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2021年04月10日 |Category:お知らせ

2021年コロナ禍アメリカの大学生は今どうしてる?

今回は、コロナ禍でアメリカの二年制大学(コミカレ)で、留学生がどのように留学生活を送っているのか、南カリフォルニアのフラトン市にあるフラトンカレッジの留学生課担当者に話を聞いてみました。

フラトンカレッジはどんな学校?
フラトンカレッジは、南カリフォルニアのオレンジカウンティー、フラトン市に位置しています。フラトン市は、ロサンゼルスとサンディエゴの間に位置しており、近辺には、ディス二ーランドやナッツベリーファームといった遊園地や、ニューポートビーチ、ハンティントンビーチなどのビーチタウンにも20分程度の距離です。ロサンゼルス国際空港からは、1時間ほどの距離にあります。
フラトン市は、小さい町ならではのフレンドリーな雰囲気があり、キャンパスから歩いて行ける距離にあるダウンタウンには、歴史的な建物が多くみられます。南カリフォルニアは、1年のうち約300日が晴れという大変過ごしやすい気候で、歴史的建物、アートや音楽フェスなどを楽しむことができます。
フラトンカレッジは、1913年に設立され、現在も継続して存在するコミュニティーカレッジの中で最も歴史の長いカレッジで、フラトン市の教育水準の向上に貢献し、コミュニティー内で欠かせない存在となっています。アート、音楽の地として発展した市とともに、このフラトンカレッジは、カリフォルニアでも有数の演劇、音楽のプログラムを持つ学校として知られています。バークリー音楽院をはじめとして、アメリカ全土での多くの学校との編入契約があり、多くの卒業生が、4年制大学に進学します。
編入コースのほかにも、経理や国際ビジネスといったサーティフィケートコースや、自動車のエンジニアなどの技術系のコースも充実しており、留学生もこれらのコースに多く参加しています。

 

現在の在籍留学数は?
現在は180人の留学生が在籍しています。コロナの影響で、入学を待っている状態の留学生の方もいます。コロナ前は、330人の留学生が在籍していました。

 

現在の授業はどのように行われていますか?

現在授業は、ほとんどがオンライン授業で行われています。少数のクラスは対面授業が行わており、主にオンラインでの授業が難しい、サイエンスラボ、技術系の授業などは対面式で行われています。オンラインクラスにも二種類あり、通常のクラスと同じように時間通りに集まり行うライブ形式の授業や、録音やオンラインカリキュラム沿って進める授業とがあります。

すでにアメリカにいた留学生は多くがそのままアメリカに戻りオンライン授業を受けています。それぞれ国に帰った留学生も、数人から休学の申し出がありましたが、大半はオンラインでの授業を受けています。

 

オンラインの授業は、具体的にどのように行われているのでしょうか?

オンラインの多くは、与えられた課題に対し、期限通りに宿題や課題を提出しているか、テストを提出したかによって評価されています。カリキュラムの多くが自分のペースで進められるオンライン授業となっており、特定の授業は、ライブ形式で決められて時間にログインすることになっています。

対面で行われている授業に関しては、ソーシャルディスタンスを保ち、授業ごとに消毒するなど、コロナ対策の規定に基づき行われています。

 

2020年にすべての学校が閉鎖になったとき、どんなことをしなければなりませんでしたか?

すぐに生徒さんたちに授業を継続して受けていただける体制をとる必要がありました。この移行は非常にスムーズにいき、約1週間の遅れですぐにオンライン授業が開始になり、残りのセメスターすべてオンラインで行うこととなりました。また、学校は閉鎖となりましたが、閉鎖中もコロナ対策のガイドラインに伴い、学校の清掃が徹底して行われました。こういった努力のおかげで、2020年3月の閉鎖移行、フラトンカレッジで報告されたコロナ感染者は20人以下となっています。

 

逆にこの状況で改善されたと思う点はどんなところですか?

多くの生徒さんへのサービスがオンラインに移行したことです。これにより効率的により多くの生徒さんへのサービスを提供することが可能となりました。在宅勤務やオンライン勤務により、新たなシフト制ができ、より長い時間様々な部門からのサービス提供が可能となりました。生徒さん自身も、授業の時間に縛られることなく、アカデミックカウンセリングなどの生徒が求めているニーズにより効率的に、多くの時間こたえられるようになりました。こういったオンラインのサービスは、対面授業に戻った後もよりよいサービス提供として続けていきたいと考えています。

 

オンラインの授業では、留学生の方々はどのように友達を作っているのですか?

実際に会って友達になるというのが難しいコロナ禍の間は、学校が提供しているオンラインクラブミーティングや、オンラインソーシャルイベントに参加したりしています。実際にあるのとは少し異なりますが、オンライン上でも十分交流の場が提供されています。

 

コロナの予防接種が普及してきている今、次のステップはどのような予定になりますか?

現時点ではまだ2021年の秋学期がどのような授業スタイルになるのかというのは検討中です。現時点ではっきりしていることは、春セメスターのように100%オンラインであるということはなく、対面授業の開始を検討しています。対面授業の定員数は、おそらく今までの50%に制限するなどのコロナ対策が導入される予定です。この対策は、ガイドラインに沿ってその都度検討していきます。1年間かけて、完全に生徒やスタッフがキャンパスに戻ってこれるよう、段階を追って準備をしていきます。

 

これから留学を目指す皆さんにメッセージをお願いいたします。

フラトンカレッジは、留学生の皆さんに、年齢、バックグラウンドにかかわることなく多くの可能性を提供しています。 今後4年制大学編入を目指す高校を卒業する皆さんにとって経済的に教育を続けられる機関であることはもちろんのこと、大学院を目指す方で事前必須科目を履修しなければならない方にとっても良い機関であること、また、キャリアップや、キャリアチェンジのための専門知識を身に着けることのできる機関であることなど、その可能性は無限です。ここには、18歳から75歳までといった本当にいろいろな年齢の方が自分の目標に向かって勉強に来ています。そして、その勉強の助けを私たち留学生課が精一杯していきます。

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