2020年11月15日 |Category:お知らせ
ホリデーシーズン到来 アメリカのコロナ禍ホリデー事情
10月のハロウィンを迎えると、アメリカは一気にホリデーモードとなり、この後のサンクスギビング、クリスマス、お正月と、次々とホリデーがやってきます。今年は、新型コロナウィルスの影響で、各種イベントの自粛要請が出ており、このホリデーシーズンをどのように祝うかは、人それぞれ頭を悩ますところです。安全で、かつホリデーを楽しむ方法を工夫して新しい祝いのスタイルが各地、各店、各個人で見うけられます。
<10月31日ハロウィン>
最近ではすっかり日本でもお馴染みとなったハロウィン。例年だとパンプキンパッチや子供達が仮装をしてキャンディーを求めて回るトリックオアトリートで盛り上がります。
アメリカでハロウィンのアクティビティーとしてよく見られるのが、パンプキンカービング。大きなオレンジ色のかぼちゃをほって、ジャックオーランタンを作ります。かぼちゃというと日本では夏の野菜ですが、このオレンジのかぼちゃは、10月になると一気にスーパーで販売されたり、パンプキンパッチというかぼちゃ専門の販売所が設置されたりします。とにかく山積みになって売っているかぼちゃは、食用ではなく観賞用だそうですので驚きます。かぼちゃを販売しているパンプキンパッチでは、わらで作られた迷路だったり、ちょっとしたゲームなどが用意されていて、買い物に来た方たちが楽しめるようになっているのですが、蜜を避けなければならない今年は、パンプキンパッチはほとんど見かけませんでした。しかし、ステイホームをしながら行うことのできるパンプキンカービングは、多くの家庭で行われ、留学生の中にはホストファミリーと初めてパンプキンカービングをした人もいるかもしれません。まず、かぼちゃの上の部分を切り、中をほり出していきます。そのあと、好きな顔をくりぬいて完成。かぼちゃが硬いので、意外とこの作業が大変です。カービングツールキットという専用の道具も売っています。頑張って作ったジャックオーランタン。残念なのは、生のかぼちゃなだけに時間が経つとしぼんできてより不気味になり、最後は腐ってしまいます。
また、この時期は色々なお店でハロウィンプロモーションをやっています。ボバティーが有名なカフェでは、コスチュームを着ていくと、ドリンクが半額になると言うキャンペーンをやっていて、コスチュームを着てドリンクを買いに来ているお客さんを見かけました。
続いて子供達が毎年楽しみにしているアクティビティー、トリックオアトリート。子供達が仮装をして、“トリックオアトリート”と言いながら、近所でキャンディーを求めて練り歩きます。近年では安全性が課題となることも多く、近所の一般家庭を練り歩くのに加え、モールやショッピングセンターなどでトリックオアトリートをして、お店を回ってキャンディーをもらう場合も増えています。大人たちもたくさんのキャンディーを用意して、毎年かわいいトリックオアトリーターたちがやってくるのを楽しみに待っています。
さすがに今年はステイホームやソーシャルディスタンスなどのコロナ対策が騒がれていますので、例年に比べてトリックオアトリートをする人の数が少なかったように思います。それでもそれぞれがいろんな工夫をして子供たちが楽しめるように、例年とは違った形でトリックオアトリートが行われていました。例えばドライブスルートリックオアトリート。駐車場などにブースを構え、車を降りることなく、一つ一つのブースにストップしながら車に乗っている子供たちがキャンディーをもらえると言う仕組みです。同じようなドライブスルーでハウンテッドハウス(お化け屋敷)なども行われていました。市が主催して無料で行われていたり、イベント会社が企画した有料のものなども多くありました。
伝統的な近所のご家庭を回るトリックオアトリートでは、各家庭がソーシャルディスタンスを保ちながら子供たちにキャンディーをあげられるよう工夫がされていました。多くのご家庭が、家の前にキャンディーステーションを設置し、子供たちが自由にバスケットからキャンディーを取ることができるようにしてありました。またマジックハンドを使ってキャンディーをあげている方もいましたし、2階からキャンディーが滑り落ちてくるように筒のようなものを設置してあったおうちもあります。安全を保ちながら、できる範囲でホリデーを楽しもうというポジティブバイブに触れ、とても幸せな気持ちになりました。
<11月1日 夏時間終了>
11月に入った第1日曜日に毎年夏時間が終わり、時計が1時間遅くなります。この日は1日が25時間あるという不思議な日で、1時間多く寝られる日です。次の日の月曜日、学校の時間を間違えないように気をつけなくてはいけません。夏時間が終了すると、日没が一気に1時間早くなるため急に暗くなり冬がやってきたような感覚になります。カリフォルニアではこの時期から急に気温も下がり始めます。今年も例外ではなく、数週間前までは夏のような気候でしたが、朝晩は冷え込む日も多く、やっと秋らしくなってきました。
<11月26日 サンクスギビング>
11月の第4週の木曜日はサンクスギビングと呼ばれる感謝祭です。自由を求めて新大陸にやってきたピルグリムたちが、豊作に感謝し、原住民たちを晩餐に招待したのがサンクスギギビングの始まりだと言われています。収穫祭とも呼ばれ、家族揃って健康で食事を充分いただけることを感謝する日です。サンクスギビングでいただく、いろいろな伝統料理があるのですが一番はやはり大きいターキー(七面鳥)の丸焼きをいただくおうちが多いです。その他にはハムの丸焼き、キャンディーヤムと呼ばれるサツマイモの上にマシュマロののったもの(初めて食べる時は甘くてびっくりすると思います!)スタッフィング、グリーンビーンズやコーン、パンプキンパイなどが伝統の食事としてあげられます。サンクスギビングは特に何をすると言うわけでもないのですがご馳走を1日食べ、ダラダラする日です(笑)。
<11月27日 ブラックフライデー>
サンクスギビングの次の日の金曜日は、ブラックフライデーと呼ばれるセールの日です。多くの人がこの日にクリスマスショッピングを済ませます。このブラックフライデー、毎年セールの競争が過熱し、以前はアーリーバードセールと呼ばれる開店前に行われるセールが人気を呼んでいたのですが、今では開店前どころか日付が変わると同時にセールが始まるお店なども出てきています。お店の前には行列ができ開店と同時に商品の獲得競争が始まります。ソーシャルディスタンスを保ってたなければいけない今年のブラックフライデーの買い物は、どのように行われるのでしょうか。
このブラックフライデーに加え、ここ5年くらいで人気になったのがサイバーマンデーと呼ばれるオンラインショッピングセールの日です。先日アマゾンプライムデーというアマゾンの大きなセールの日がありましたが、このサイバーマンデーは各オンラインショッピングサイトのセールの日です。
<12月25日 クリスマス>
11月のサンクスギビングが終わると、一気にクリスマスモードに切り替わります。お店の商品や、モールの飾り付けもクリスマス一色となり、クリスマス休暇に向けて皆が忙しく過ごしている時期です。この時期は各会社でもクリスマスパーティーが開かれ、学校ではクリスマスコンサートなどの発表会やイベントが多くある時期です。今年は、クリスマスパーティーもバーチャルに切り替える会社や学校ほとんどで、バーチャルでのホリデーベーキングやホリデービンゴ大会などの工夫が行われているようです。この時期になると、サンタクロースと一緒に写真をとることのできるブースなども設置されますが、今年は果たしてソーシャルディスタンスを保ちながらサンタクロースと写真が撮れるのか、どのような新しい企画が生まれてくるのか、期待しています。
この盛り上がりは、12月24日までで、12月25日クリスマス当日は、ほとんど全ての店が閉まり、街は静かになります。日本のお正月と似ていますね。日本のようにケンタッキーフライドチキンを食べたり、クリスマスケーキを食べるという習慣はなく、サンクスギビングと同じように、ターキーやハム、パンプキンパイ、クリスマスクッキーなどをいただきます。またこの日は教会に行く方も多いです。
<1月1日 元旦>
お正月はなんともシンプル。大晦日には蛍の光を歌う習慣があります。各地で花火あげられるカウントダウンが行われます。おせちのような正月特別の食事もなく、1月2日からは平日というまだまだ正月気分でいたい日本人にとってはびっくりするほどあっさりしているのがアメリカのお正月です。
このようにこれから2ヶ月間くらいは、アメリカはホリデーシーズン真っ最中となります。インスタでホリデーの様子も紹介していますので、インスタにフォローもお願いいたします。@e2_smile