2020年09月24日 |Category:お知らせ
アメリカ正規留学への第一歩、TOEFLを受ける
アメリカに留学する際、一言で留学といっても色々なスタイルがあります。英語の勉強をする留学を語学留学、夏休みなどを利用して参加する留学を短期留学やサマーキャンプ、実務経験を積むための留学をインターンシップ留学、そして高校、コミュニティーカレッジ、大学、大学院などのアメリカ人の学生とともに学び高等教育機関に在籍し勉強することを、一般に正規留学と呼んでいます。
この正規留学をする際、希望の学校から合格通知を得るためにとる対策方法はいろいろありますが、その1つに英語の基準を突破するというものがあります。この英語の基準は、英語が公用語でない国で教育を受けたものに対し必須とされるもので、日本の留学生はこれに該当します。日本で生まれ育ち、日本語で教育を受け家庭内も日本語という環境で育った日本人にとって、この試験で合格の英語の基準をクリアーするというのは、なかなか大変なことです。
英語力を証明する試験には、TOEFLやIELTSをはじめとした世界共通に行われている試験や日本で行われている英検などがあります。英検は近年、世界でも知られるようになり合格基準として取り入れている大学が増えてきています。イギリス発祥のIELTSも、近年人気を高めています。しかしながら、アメリカでは、今も昔も主流はやはりTOEFLです。IELTSがイギリス英語なのに対し、TOEFLはアメリカ英語ですから、アメリカに留学すると明確に決まっている場合は、TOEFL対策をしたほうが得策といえるでしょう。
TOEFLは世界共通に行われている試験ですから、当然のことながら試験に関する説明も英語、問題も英語、全てが英語で、軽い気持ちで受けるとトラウマになってしまうくらい難易度の高いテストです。
日本で行われている英検のように、自分のレベルに合わせてまずは5級から挑戦!といったように、徐々に高い級に挑戦するタイプの試験ではなく、受験者みんなに同じ試験問題が与えられ、取れた点数を学校に提出し、その点数が学校側が設けている基準、授業が受けられる充分な英語レベルがあるかどうかを判断してもらうことになります。
語学留学の場合は、英語を勉強するためにアメリカに行くわけですから、特にこのTOEFLを受けて英語力を証明する必要はありません。語学学校では、渡米後、オリエンテーションを受けた後に、レベル分けのプレースメントテストというものが行われます。このプレイスメントテストの結果によって、クラスが英語力のレベルごとに分けられ自分の英語レベルに合ったクラスで勉強をすることになります。語学学校には英語を一から学ぶ初級レベルから大学入学やビジネスで英語を使う上級レベルまで様々なレベルが用意されています。
一方、正規留学を目指す人にとっては、TOEFLは避けられないテストであると考えた方がよいです。TOEFLの点数がなくても、語学学校の最高レベルを修了したり、大学内の英語プログラムを受けた後に正規に入学することもできますが、これらのクラスを修了した後は、ほぼTOEFLの合格基準程度の英語力を身につけているとみなされるからです。
正規留学を目指すなら、早めにTOEFLを受けて、自分はどれくらいの英語力があるのかを把握することは、留学プランを立てる上で重要です。自分の英語力を把握することによって、高校や大学入学に必要な英語力があるのか、足りない場合は、どれくらいの期間、語学留学が必要になるのかを知ることができ計画が立てやすくなります。
ではこのTOEFLを突破するにはどうすればよいのか。先に述べたように、英検とは違い、まず簡単な過去問から解いていくということができないため、どこから手を付けていいかわからないという人も多くいると思います。誰もがまず取り掛からなくてはいけないは、ボキャブラリーを増やすことです。大学の講義を前提としている試験ですから、高校留学を目指す方にとっては超難題となる内容も多々あり、日本語で読んでもわからないのではないかという内容の論文なども出てきます。そのような難しい内容で、知らない単語ばかりだと、問題のテーマすら理解できないという状況に陥りかねません。日常会話では出てこない単語も多いので、旅行程度の英語や日常会話は大丈夫と思っていても、講義形式のリスニングやリーディングが全く理解できないこともあります。
ある程度の単語力がついてきたら、ひたすら過去問に取り組むことになります。試験のパターンを理解し慣れていくのは、点数を上げるうえで重要ですし、どんどん実践問題をこなしていくことで確実に英語力がついてきます。特に、リスニングは、普段の生活で英語を聞く機会が少ない日本人にとって、やればやっただけ伸びる分野でもあります。聞き取れない場合は、ディクテーションをして、何度も聞く、自分の聴き取れない音を理解することによって耳が慣れてきます。また、TOEFLの問題に飽きて来たのであれば、例えば、Youtubeなどを利用し、自分の好きな分野で英語を聞き、速度を遅くしたりしてディクテーションをし、キャプション(字幕)で答え合わせをするなどして、モチベーションを保ちながら、勉強していくことも一つの方法です。単語力伸ばしたり、リーディングやリスニング、文法のパートというのは、コツコツ取り組んでいけば必ず点数は伸びていきます。
日本人にとって1番頭を悩ませるのは、ライティングとスピーキングです。トランジッションワードを多く使用したり、段落を作る定型語を身に着けることによってある程度のエッセイの形を学ぶことは、まず初めに身に着けるべきライティングの技術です。TOEFLのライティングのテストには2パターンあり、短いリーディングとリスニングの後、その要約をするIntegrated writing taskと呼ばれるもの、もう一つはテーマに沿ってエッセイを書くindependent writing taskと呼ばれるものがあります。
特に自分の意見を書くIndependent writing taskでは、結論を先に述べてその後にその意見をサポートする補助段落を書き、また最後に結論を述べるといった形式が主流の英語のエッセイと、まず理由などの補助内容である文章を書き、最後に結論を言う日本語のエッセイとでは、根本的に構成が違うので、日本人にとっては書き方を一から学んでいく必要があります。またライティングでは論理的思考が求められる上、短時間に簡潔にそして明確に自分の意見を述べる能力が問われます。あいまいな表現を避け、ストレートに自らの意見を述べる、そしてなぜそう思うかを論理的に具体例を交えながら読み手が納得がいくように説明をしていくというのは、ディベートなどの議論の場に慣れていない日本人にとってはハードルとなります。
しかしこのようなエッセイを書いたり、クラスで相手を納得させるように自分の意見を述べるというのは、アメリカの高校や大学ではよくある場面ですから、留学後このTOEFL対策が実践にも役立っているということを実感する場面が必ずあるはずです。ひとつひとつのテーマを自分の意見をわかりやすく人にどうやったら納得してもらえるのかを短時間に考え、道筋を立てえ説明するというのは、のちのちいろんなシチュエーションで役立つ能力ですので、ここに力を入れてやるべきです。またスピーキングのテストもこの形式に従って答えることが求めらえるため、ライティングの実力が上がれば、自然とスピーキングの点数も上がっていくことになります。
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