2017年04月30日 |Category:お知らせ
アメリカ留学で得られるものは、何が大きいのか。
留学で人生観が変わるとは留学経験者であれば誰もが一度は耳にすることではないでしょうか。
では、何が大きいのか、何が変わるのか、何で勧めるのかを私の実体験も交えてお話しできればと思います。
まず誰もがアメリカに行って、大きく得るものがあるのかと聞かれれば答えはNoだと思います。
ただ、すべての人が成長するチャンスがあるのは間違えありません。
留学を取り扱う私が言うことではないかもしれませんが、日頃から海外に行くことが多く、英語も話すことができ、交友関係も豊富で、文化祭など学校行事や地域のコミュニティーに積極的に参加し、自ら得るものを探求しているような人には日頃から、多くのアンテナを張り人生を謳歌しているわけですから、人生観を変えるほどの大きなものはないかもしれないと言うことです。
ただ、多くの人たちはそんな完璧でもないわけで、欲しい自分を補ってくれるのが留学だと思います。
では、得るものとは何か?
それは、一言で言うととても難しいのですが、私は「生きるチカラ」だと思います。
ちょっと、変な宗教の勧誘みたいな言い方ですが(笑)
私も高校を卒業して、アメリカ留学で渡米しましたが社会人になってから行ってよかったと思うことの連続でした。ですから「生きるチカラ」がしっくりくるのです。
私は、北海道の北見という人口10万人くらいの小さい町で生まれ、中学までは勉強、スポーツ、校内行事と楽しく過ごして参りました。しかし高校に入ったくらいから、自身の将来に対する漠然とした不安が多くなっていき、勉強とは何か、社会とは、地域格差など、自分の努力は差し置いて様々なことに悩み、簡単い言うと反抗期ですね(笑)
自分の求める未来はアメリカにある!くらいのことを思っていたのでしょう。
今思うと、なぜにそんなにアメリカに憧れたかはわかりませんが、とにかくアメリカに行きたかったのです。
当時は、田舎の町ですから留学の前例などもあまりなく、どうすれば良いかなどを指南してくれるものや相談相手もおりませんでしたし、ましてやインターネットも今ほど身近ではありませんでしたから、非常に苦労したのを覚えています。
書店に行き、アメリカの大学が載っている本を予約し、そこから語学学校の学費などを調べ、両親にプレゼンし留学するわけです。今思うと、すでにここが1つ目の成長ポイントでした。この経験が私を強くし、社会人になった後も逆境に強い自分を作り上げていったわけです。何を言いたいかというと留学を計画し、実行に移すだけでも大きな経験を得ることができるわけです。
日本での小、中、高校から大学を出て大学院のシステムを疑ってかかる人はあまりいないと思いますが、海外であれば疑心暗鬼にもなるでしょう。飛行機は予約が取れているのか、本当に学校の登録は大丈夫か、住まいはあるか、飛行場に迎えは来てくれるのか、など予約していても実際行ってみないと気持ちの確証はないわけでこの経験が非常に得るものがあるわけです。
社会人になった初日にアメリカに留学して良かったと感じたところは、スモールトーク力(雑談力)です。 アメリカは挨拶の国です。町行く人たちとも目で挨拶、学校では先生、生徒と挨拶、歓迎のシェイクハンド(握手)、寂しさや愛おしさを表現するハグ、様々な表現があるので、自然と当たり前になるわけです。特に目くばせ(目での挨拶)は、怪訝な顔ではできません。笑顔が身につくわけです。 また、留学の経験談も上司や、同僚との初日のつかみの会話には事をかかないわけで、アメリカに留学して良かったと思う瞬間でもありました。
人生は、小学校、中学校、高校、大学、社会人とそれぞれのステージで出会いがあり、その都度嫌な思いやいい思い出を作りながら成長していくわけです。
自我が目覚めてくると、好んで自分を難しいステージに持って行こうとはしないわけですが、とりわけ留学はすべての人が選ぶステージではなく難しいステージなのです。
多くの人が実行に移すまでは行かない難しいステージだからこそ、得るもの多いわけです。
ましてや、文化も違う、育ってきた環境も違う人たちが集まるアメリカの学校には、様々な考え方が存在し、その一つづつを受け入れつつ、主張の国特有ですが、自分を表現しなければなりません。
私は、日本の奥ゆかしさや考え方が大好きですし、諸外国の人たちも学んで欲しいと思うくらいです。しかしながら、これだけグローバルな社会になると海外の人たちと渡り合っていかなければならないのです。本当に2歩下がる、相手も察してくれるだろうの精神で渡り合っていけるでしょうか。
私は帰国後、外資系の銀行に就職しましたが、アメリカ、ヨーロッパ、インド、中国など様々な国から日本へ来て多くの人たちが活躍していました。こんな環境の中、諸外国は主張をする、日本は1歩引くだと、諸先輩がたを見ててもどうしても負けてしまうわけです。
ですから、日本人としての良さを持ちながら主張の国の人たちを理解し、若いうちから主張の方法を取り入れておくことが留学の大きな目的の一つとういことだと考えています。
主張と言っても、自我をさらけ出し勝手気ままに振る舞うことは、ただの自己中心的なものの考え方に過ぎません。しかしながら幼い頃から主張する環境下にいる各国の人たちは、表現方法が多彩で非常に上手なのです。
主張、表現力はアメリカをはじめとした諸外国の人たちが、1歩リードしているところから始まっているわけですから、この部分をアメリカ留学で取り込めば百人力ではないでしょうか。
まとめ
日本には、トヨタやソフトバンクを代表とする優秀な企業がいっぱいありますし、戦後日本を復興させた多くの先人たちの努力により、GDP(国民総生産)3位に立っているわけです。残念なことにアメリカに次いで2位だったGDPは中国に追い抜かれてしまったわけですがこの小さな島国が、世界の3位なわけで、幾多の揺れ動く世界情勢にも負けず、まだこの位置をキープしているこの強さは、日本人固有の粘り強い考え方に起因していることで誇れるところです。
ただ、変化にもついて行かなければならないのは現実としてあるわけで、英語力は必要最低限の武器になりつつあります。
昔であれば、国の首相や外務大臣であっても通訳を必須にしていましたが、ここ10年くらいは簡単なブリーフィングであれば英語で話しているのが当たり前になってきています。
なかなか動きの鈍い、国政でこの状況ですから、民間に至ってはもっと早いスピード感で英語力を必要としています。
そしてもう一つは先ほどから主題にさせていただいている主張する力です。
協調性を重んじる日本の多くの学校教育、社会教育、道徳の中で養われる日本人固有の良さは大切にすべきなのですが、表現力豊かに自信を主張する力も合わせて身につける必要があるのです。
昨今世界をリードする企業の多くはアメリカ、シリコンバレーから出てきています。ここには投資家とベンチャーが日々、商品の吟味を重ね発展しています。どうやって、小さなベンチャーを見つけるのでしょうか、特にIT、AIに長けている人たちの印象って、機械に強い小学校時代の友達を想像して欲しいのですが、日本人だと表現力が乏しい子を思い浮かべませんでしょうか。
アメリカで挑戦する人の素晴らしいところは、自身の性格や得意分野に欠けているところがあっても表現することに慣れているので、自分をプロデュースし、できる方法でアピールするのです。その結果資本を得ることができ、自分のやりたい仕事をしていけるわけです。
すべての人がうまくいくとは限りませんが、主張しないと生きていけないくらいの環境であることは間違いのないことで、この環境でどう振る舞えばいいのか、自身の話を聞いてもらうにはどのようにすればいいのか、各国の仲間たちから刺激を受けることは必ず成長に結びつけると思います。
ここまで、英語力、主張力を中心にお話ししてまいりましたが、アメリカ留学にはその他にも多くの経験が待っています。
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