私はアメリカのロサンゼルスに３週間留学をしてきました。はじめの２週間はカリフォルニア州で行われるASTRO CAMPというサマーキャンプに参加し、次の１週間はホームステイをしながら、AOI COLLEGE OF LANGUAGESという語学学校に通いました。

私は将来南極観測隊の一員になり、天文観測などを行い地球環境のことや天体について研究したいと考えています。アストロキャンプは宇宙に特化した、アメリカ中から人が集まるサマーキャンプです。NASAがあり宇宙がより身近なアメリカで、天文の分野に触れてみたいと感じたことが今回の留学のきっかけです。また南極では各国の基地間での交流も盛んらしく、この留学を通して異文化の人たちと交流したいとも思っていました。

アストロキャンプでは毎日自分で選択した授業を受けて、夜はパーティや天文観測などをしました。それ以外の自由時間は友達とお話ししたり、ゲームをしたりしながら楽しい時間を過ごしました。スマホや電子機器類は全て持ち込み禁止なので、お互い話す機会が増え、より親密な交流ができたと思います。渡米前はあまり英語には自信がありませんでしたが、実際渡米してみると意外と話はよくできて、言葉に詰まった時は現地の友達が助けてくれることもありました。日常会話以外では授業中に何を言っているのか全く理解できないこともありましたが、質問やその後の会話で先生やクラスメイトが説明してくれたので困ることはありませんでした。授業以外にも自由時間のときに討論のような会話がよくあり、英語力はとても高まったと思います。

キャンプで私が選択した授業は、天文学、鍛治、斧投げ&アーチェリー、ハイロープ（森の中のアスレチック）、鑑識、ハイキングです。他にも特別選択で溶接や金属加工なども行いました。天文学ではグループを組み、各惑星の衛星のオークションをしたり、クッキーで月の満ち欠けを表現したりと日本では想像もしない授業があり、刺激を受けました。

語学学校では、多くの国籍の人と出会うことができました。韓国や中国などアジア圏をはじめ、トルコやブラジル出身の人もいました。お互いの文化や価値観の話をしたり、美味しかったレストランのおすすめ合いもしました。授業ではゲームを行うことや、ある社会問題について話し合うこともありました。キャンプでの会話から一段深まり、多国籍な価値観と比べながら、明確に強く自分の意見を発信することで自分が何を基に考えを持っていたのかを再発見することができました。
ホストファミリーは気さくなご夫婦でした。ご家族や他の留学生もたくさんいて賑やかなお家でした。お孫さんと水遊びをしたり、他の留学生と大リーグAngelsの試合を観に行ったりしました。大谷翔平選手のホームランを見れたことはとても嬉しかったです。

全力で生き抜いたこの３週間は自分の夢への一歩以上に多くを学び、私の中で強い経験となりました。アメリカの人たちと話す中で気づいたことは、自分をかたち作っているのは自分の日常から生まれる普段の出来事ということです。特別な考え方や経歴などではなく、今までの何気ない選択が現在の私を作っているのだと思いました。
キャンプで仲良くなったアメリカの友達と今でもメッセージのやり取りをしています。やり取りを続けている中で、その友達から「Hey do you plan on coming back to California anytime soon?」とメッセージが届きました。その言葉を受け取った時に私は「確かに、これで終わりじゃないんだ」と感じました。いつか必ず、またアメリカに行こうと思っています。

留学を考える方へ。
留学は自分の知らない考え方、価値観に多く触れるチャンスです。
自分が責任を持って行ったすべての過程、結果は自分の糧となります。
すべては経験です。
留学は一人きりで自分を管理します。
それは自分で考えて行動、判断するということであり、留学でしかできないことです。
自分の生きた世界を広げ、自ら選択をすることを学ぶことが成長になります。
自分を信じて飛び出してください。

私は文部科学省の「トビタテ！留学JAPAN」という奨学金制度を使ってアメリカに行きました。これは自分の目的に沿って、世界の行きたい国に行ける制度です。ぜひ自らがやりたいこと、またはそれを見極めるために留学に挑戦してみてください。

最後にたくさんのサポートにより楽しい留学を実現していただいたE2 SMILEの皆様に深く感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。